個人では拠点間接続するチャンスなどないと思い続けてきたが、ひょんなことから、拠点間接続するきっかけに恵まれた。
実は仕事の都合で引っ越しした。いわゆる単身赴任で、自宅のIIJmioひかりはそのまま。
転居先の賃貸物件が「インターネット無料」の物件で、室内にLANケーブルを引き込む工事を行った。どうやって引き込むのかと思ったら、電話線の通っているルートにそのままLANケーブルを通し、モジュラージャックのそばからLANケーブルを引き出した。
各居室からはLAN接続でインターネットにアクセスする。ひとつのグローバルIPv4アドレスを複数の居住者で共有する形になり、各居室にはプライベートIPv4アドレスが払い出される。
「インターネット無料」といっても、どうせ大したスピードは出ないだろうなと思いつつ、手元にあったホテルルーター(Elecom WRH-H300,EthernetはMAX100Mbps)でパソコンをつないでスピードテストをしてみたところ、上り下りともほぼ100Mbps近い速度が出た。回線そのものはフレッツ光ネクストを使っている可能性がある。
高速回線があると、いろいろ試したくなってくる。まず思いついたのが、自宅とVPN(IPSec)で拠点間接続すること。個人で拠点間接続を試す絶好のチャンスと思う。
ということで、単身赴任先住居用ルーターとしてFWX120を購入し、自宅と拠点間(LAN間)接続した。自宅側はIPv4グローバルアドレス、単身赴任先側はIPv4プライベートアドレスということでNATトラバーサルを設定したくらいで、設定で悩むことはなかった。
拠点間接続しなければならないほど自宅内LANに大量の機器がつながっているわけではないけれども、自宅側ルーターにプライベートアドレスで直接SSH接続でログインしていると、自宅との距離が近く感じられるのは何とも不思議。