「キャリアメール必須・フリーメール禁止」対処法

ネット上の各種サービスに登録しようとしたところ、キャリアメール必須やフリーメール禁止に遭遇して困ったことはありませんか?

例えば、JR東日本の切符予約サイトである「えきねっと」では、携帯電話版とスマートフォン版では、2017年2月26日現在「キャリアメール必須」となっています。また「フリーメール禁止」となっているサービスも珍しくありません。

キャリアメール必須にしてもフリーメール禁止にしても、その根底にある考えは「捨てアド(捨てメールアドレス)での迷惑行為を防止したい」や、本人確認の観点から「実在する住所・氏名で登録されていることが確かなメールアドレスを使わせたい」なのだろうと思われます。

でもかつてのように、インターネットを使っている人であれば、プロバイダ(ISP)メールもしくは携帯電話事業者のキャリアメールのメールアドレスを持っているのが当たり前だった時とは異なり、現在ではGmailをはじめとしたフリーメールを使っている人は珍しくありませんし、特にメールアドレスの提供がないプロバイダ(ISP)やMVNO(格安SIM)を使っている人ですと、フリーメールのアドレスしか持っていないということも珍しくありません。

ネット上で各種サービスを提供する事業者においては、そうした現実を鑑みて、「キャリアメール必須・フリーメール禁止」に依らない、迷惑行為防止対策・本人確認策をとってほしいと思います。

ここでは、現状避けられない「キャリアメール必須・フリーメール禁止」にどう対処すればいいのかを考えていきます。

■キャリアメール必須
これについては、代替策はありません。キャリア契約を維持して、キャリアメールを使える状態を維持するしか、ありません。

例えば3大キャリア(ドコモ/au/ソフトバンク)から格安SIM(MVNO)に乗り換えたいけれども、キャリアメール必須のサービスを使っているためキャリアとの契約を解約できず、結果として格安SIMに乗り換えられない、といったことがあると思います。

こういった場合、キャリアメール必須のサービスを今後も使い続ける必要があるのであれば、キャリア契約を維持するしかありません。

携帯電話・スマートフォンとパソコンでサービスが分かれているようであれば、パソコン版のサービスを検討するという方法も考えられます。パソコン版であれば、キャリアメール必須にはなっていないはずです。

強いて言えば、キャリア契約を一番安い料金プランに変更して2台持ちするという手段もなくはないものの、スマホ契約の場合は一番安いプランでも月額数千円はかかりますし、ガラケー契約にすればもっと安くなるとは思うものの、キャリアメール維持のためだけにここまでやるのもどうかなと思います。

■フリーメール禁止
フリーメール禁止については、代替策がいくつかあります。

(1)iCloudメールを使う
iPhone/iPad/iPod TouchなどのApple製品を使っているのであれば、iCloudメールを使うのがおススメです。無料ですし、Apple IDのアカウントでログインしているiOSデバイスであれば、特に設定をすることなく、標準のメールソフトで送受信できます。

iCloudメールは無料で使うことができるものの、iOSデバイスを持っている人しか使うことができず、捨てアド(捨てメールアドレス)もできず、支払情報登録もあるためApple IDには実在する住所・氏名で登録するのが一般的である、という観点からフリーメールではありません。

(2)有料のメールサービスを使う
有料のメールサービスを契約することもできます。以下に挙げるのは、メールサービス単独で契約できるものです。

@Niftyセカンドメール
老舗のプロバイダである@Niftyのメールサービスです。@Niftyのプロバイダ契約がない人でも、会員登録と支払情報の登録を行うことで、メールサービスを契約できます。

IIJmioセーフティメール
格安SIM(MVNO)のIIJmioで提供されているメールサービスです。

(3)自分でメールアドレスを作る
メールアドレス(メールアドレスの@の右側の文字列)を自分で作れるタイプのメールサービスです。ちなみに、メールアドレスの@の右側の文字列をドメインといい、このドメインを取得することになります。費用面では@NiftyセカンドメールやIIJmioセーフティメールと大差ありません。むしろ取得するドメインによっては、こちらの方が安くなります。「自分好みのメルアドがない!」場合など、こちらの方法も検討してみてください。

さくらインターネットのメールボックス
老舗のレンタルサーバー事業者であるさくらインターネットで提供されているメールサービスです。自分でドメインを取得して使うこともできますし、さくらインターネットが提供するドメインを使うこともできます。

お名前メール
ドメイン取得サービスのお名前.comの提供するメールサービスです。

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