SMBC信託銀行の口座解約

SMBC信託銀行PRESTIA(旧シティバンク銀行)の口座を解約しました。


SMBC信託銀行プレスティア(旧シティバンク銀行)の口座を解約しました。

貧乏人の自分がなぜSMBC信託銀行の口座を持っていたのかと言うと、旧シティバンク銀行時代に、リフティングチャージがかからない等の理由から口座を持つ必要があったためです。(といいつつ、実際に海外へ送金したり、海外から着金することは結局なかったのですが。)

口座を持つ必要がなくなってからもずっと維持していたのですが、休眠口座にならないようにするための手間が面倒だったこともあり、思い切って解約することにしました。

口座解約のために平日に実店舗へ赴きました。口座を開設した支店とは異なる支店に行きましたが、問題なく口座を解約できました。

口座開設時はネットと郵送だけで手続きが完了していたので、実はSMBC信託銀行(口座開設時はシティバンク銀行)の実店舗に行くのは、口座解約の今回が初めてでした。

受付で「口座を解約したい」旨告げて番号札をもらいます。カウンターに座って、最初に本人確認書類を提示を求められたので、提示します。続いて、必要書類を記入していきます。

口座解約時に解約理由を聞かれたので「必要なくなったから」と答えました。引き留められるようなことは、一切ありませんでした。

手渡したキャッシュカードは、行員さんが目の前ではさみを使って切り込みを入れました。ワンタイムパスワードのトークンも持って行きましたが、これについては回収されず「ご自身での処分をお願いします」と言われました。

外貨建ての預金や投資信託はなく、円建ての預金(円普通預金口座とプレスティア・マルチマネー口座)しかなかったので、特にややこしい手続きはありませんでした。清算方法として「現金払い」「振替・振込」のどちらを選ぶか訊かれたので、手数料のかからない「現金払い」を選びました。

初めて訪れたSMBC信託銀行の実店舗ですが、ラウンジ調のフロアにカウンターが並んでおり、とにかくゴージャスな雰囲気でした。カウンターといっても日本の銀行の窓口のように、銀行内オフィスと顧客スペースを区切るような感じはなく、開放感のあるカウンターです。つくづく、ゴージャスな雰囲気の銀行は自分には向いておらず、ネット銀行の方が自分にはしっくり来るように感じました。

そんなこんなで、引き留められるようなことは一切なく、清算時の現金受領時には丁重な挨拶を頂き、あっさりと口座解約の手続きは完了しました。所要時間は1時間くらいだったでしょうか。書類の記入にはそれほど時間はかかっていないのですが、行員さんが端末を操作している時間がけっこう長くて、1時間くらいかかった、という感じです。

待っている間、置いてあった「新システムへの移行にともなう商品・サービス変更のご案内」というパンフレットを読んだところ「2018年7月にSMBC信託銀行が新システムに移行する」とのこと。その内容をひとことでいうと「三井住友フィナンシャルグループのシステムに移行するのに伴い、シティバンクとの縁が薄れる」ようです。

2015年11月1日に旧シティバンク銀行のリテール部門(個人向け部門)がSMBC信託銀行PRESTIAとして再出発してからも、サービス内容は旧シティバンク銀行時代のままでした。例えば、海外シティバンクのATMで現金を引き出す際の手数料も無料のままでしたし、中継銀行(コルレスバンク)も(法人向けとしては今でも存続している、日本の)シティバンク銀行のままだったので、海外送金時にリフティングチャージがかからずに済むことが多い、といったメリットもそのまま引き継がれていました。

ところが2018年7月に予定されている新システム移行後は、以下のようになるとのことです。(パンフレット記載内容からの抜粋)

・海外Citiで現金を引き出す際の手数料がこれまで無料だったのが、有料になる場合がある。
・海外送金時の中継銀行が変更となり。入金に日数がかかったり、中継銀行手数料が差し引かれるようになる場合がある。
・海外Citibank宛の円建て送金を行う場合の手数料が変更になる。
・海外Citibank発行の小切手の取立てにかかる手数料は有料に変更になる。

海外Citibankとの相性のよさがSMBC信託銀行のメリットだったはずですが、それが失われてしまったら、SMBC信託銀行の存在意義ってどこにあるのだろう、と思います。新システム移行後は、三井住友銀行のATMでの現金入出金手数料が無料になるとのことですが、それだったら三井住友銀行の口座で充分なはずです。

FinTechで銀行の存在意義そのものが問われている状況下で、SMBC信託銀行が今後どうなっていくのか、気になります。根拠のない勝手な推測ですが、SMBC信託銀行のリテール部門はゆくゆくは三井住友銀行側に引き継ぎ、SMBC信託銀行は主に法人向け信託銀行業務に特化していくのかな、と思います。

三井住友フィナンシャルグループ唯一の信託銀行であるSMBC信託銀行そのものがなくなることはないでしょう。三井住友の名を冠していながら全く異なる金融グループに属する三井住友信託銀行(旧住友信託銀行+旧中央三井信託銀行+旧中央三井アセット信託銀行)と合併することもおそらくないでしょうし。

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