スマートウォッチを手放してG-SHOCKに乗り換えた

スマートウォッチを使ってみたものの、水ぶくれが酷くて結局スマホ通知機能付G-SHOCKに乗り換えたので経緯を紹介したいと思います。

1. スマートウォッチを使うようになった
2. 水ぶくれ
3. 健康診断
4. 安全なスマートウォッチを探す
5. スマホ通知機能付G-SHOCK
6. GBX-100の良いところ
7. GBX-100の残念なところ
8. 最後に

1. スマートウォッチを使うようになった

使っていたスマートウォッチ(アクティビティトラッカー)は、Fitbit Inspire2です。スマホを鞄に入れたままにしていて、スマホの通知に気付かないことが多かったので、スマホの通知を確認できて、さらに睡眠測定等ができるものとして購入しました。本当はApple Watchを購入したかったのですが、値段が高いこともあり、「まずはFitbit Inspire2を試して、問題がなかったらApple Watchに乗り換えよう」という考えで購入しました。Apple WatchよりもFitbit Inspire2の方がバッテリーの持ちがいい(約1週間程度持続する)のもFitbit Inspire2にした理由のひとつです。

1年くらい使い続けたでしょうか。スマホの通知を手元で確認できるのは本当に便利です。それまでは電話が着信してから気付くまでに数時間以上かかるのが普通だったのが、電話が着信すればすぐに気付けるようになりました。また、睡眠モニタリングで睡眠の質を確認できるのも便利でした。Fitbit Inspire2は手放せなくなり、風呂に入るときを除いて、ほぼ24時間365日付けたままで過ごすようになりました。

2. 水ぶくれ

便利な一方で、Fitbit Inspire2を使うようになって、付けている手首に、水ぶくれ(水膨れ)ができるようになってしまいました。水ぶくれの状態になっていたり、破けてじゅくじゅくした状態になったりすることもあります。水ぶくれができている箇所は、Inspire2の心拍数測定のセンサーが緑色の光を発している付近、および充電用の端子が露出している付近です。

ちなみにこの水ぶくれ、けっしてFitbit Inspire2だけで起こる現象というわけではなく、Apple Watchを含むスマートウォッチであれば、どれでも起こりえる現象みたいです。ネットで「AppleWatch 皮膚かぶれ」で検索してみてください。(ネットで検索すると、肌荒れ・水膨れ・水ぶくれ・火傷・皮膚炎症・皮膚かぶれ、等々様々なキーワードで出てきます。)

定期的にFitbit Inspire2の裏側(肌と接する部分)を清掃するなど考えられる対策はとったものの、そうした皮膚炎症が治ることはありませんでした。ただ、そうした皮膚炎症はあるものの、今更スマートウォッチなしの生活に戻ることもできず、皮膚炎症をなかば放置した状態でFitbit Inspire2を着けた生活を送り続けました。

3. 健康診断

転機となったのは健康診断です。健康診断の問診時に医師から「その水ぶくれは何ですか?」と聞かれ、「スマートウォッチを使うようになって、皮膚炎症(肌荒れ)が出るようになった」旨説明したところ、「使うのを止めた方がいい」と忠告されたのです。医師から忠告されたことで、水ぶくれ・皮膚炎症の心配がいらないスマートウォッチを探すことにしました。

4. 安全なスマートウォッチを探す

水ぶくれ・皮膚炎症が医学的にアレルギー症状なのか、あるいはセンサーから出ている緑の光に起因する火傷(やけど)、あるいはそれ以外の症状のどれなのかはわかりません。ただ、症状の出ている場所がスマートウォッチ裏側にあるセンサーや充電用端子の付近となっているため、そうしたセンサーや端子等が症状の原因となっている可能性が高いと考えられるので、時計本体裏側にそうしたものが一切ないことが必須条件となります。センサー類がないので、心拍数測定の機能は断念せざるを得ません。スマホの通知を受信・確認できて、さらに歩数計測が出来れば十分と割り切る必要があります。時計のバッテリーについても、時計本体裏側に充電端子が露出していないことが必須条件となります。

まず検討したのが、サンフレイムのBSM04-Lです。このスマートウォッチ、スマホの通知を受信する機能、および歩数計の機能の両方を備えています。充電は側面にUSBケーブルをさして行う構造になっており、さらに心拍数測定のセンサーというかそうした機能自体がないので、「時計本体裏側にセンサーや端子等が一切ないこと」という条件は満足します。値段も2000円程度と安いのもよかったのですが、ただ、スマホにインストールするアプリの開発元がサンフレイムとはまったく関係ない会社で、「素性の知れない会社のアプリを入れると、特にスマホの通知を管理するアプリということもあり、情報を抜かれそう」という懸念があり、サンフレイムのBSM04-Lの購入は見送ることにしました。

次に検討したのが、万歩計のメーカーとして有名な山佐時計計器の販売しているスマートウォッチ「anemos fit」シリーズです。anemos fit AW-001ですと、歩数計以外のセンサー類が付いておらず、バッテリーは充電式であるものの、本体からUSB-A端子が出ており、パソコン・充電器等に差し込んで充電するようになっているため、本体背面に充電用端子がない等、本体については問題ないものの、サンフレイムのBSM-04L同様に、アプリの開発元が素性のわからないメーカーになっており、とてもではないが、安心して使える製品ではないと判断して、見送りました。

次に検討したのが、オムロンの販売しているスマートウォッチというよりは、ウェアラブル血圧計HCR-6900T-M(HeartGuide)です。このHeartGuideはスマートウォッチではなくあくまでも腕時計の外観をした血圧計ですが、カフ式の血圧計なので本体裏側に光学式のセンサーはなく、充電用の端子も肌に接しない位置にあるので、本体は問題ありません。アプリもオムロン製なので問題なしです。連携しているスマートフォンの通知を知らせる機能もあってよかったのですが、第一の問題として値段が高いこと、第二の問題としてスマートフォンの通知を知らせてくれるものの、誰からの電話なのか、通知メッセージの件名・本文などが表示されることはなく、通知があったことだけの表示ということ、第三の問題として後述のスマホ通知機能付G-SHOCKの方が現実的な選択肢と思われたので、このHeart Guideは見送りました。

5. スマホ通知機能付G-SHOCK

次に検討したのがCASIOのG-SHOCKです。多数ラインナップされているG-SHOCKの中にはBluetoothの通信機能を備えたものがあり、大半の機種はスマホ経由で時計合わせ(時刻の自動修正)を行うといったごくごく限定された機能しか備えていませんが、一部の機種には、スマホの通知をBluetooth経由でG-SHOCK側で受信して確認できる機能があります。また、スマホにインストールするアプリについては、当然CASIO製なので、「情報を抜かれそう」といった心配は無用です。

検討した機種は、以下の3機種です。
G-SQUAD: GBD-100-1JF
G-SQUAD: GBD-200-1JF
G-LIDE: GBX-100NS-1JF

3機種のいずれも、定期的な充電は不要で、CR2032ボタン電池1個で約2年(Bluetooh持続時間12時間/日、他前提条件あり)持ちます。普通の腕時計であれば5年間~10年間程度持つのと比べれば、電池が持たない部類に入りますが、スマートウォッチだと数日間に1回充電が必要なことを考えれば、バッテリーは十分長持ちと言えます。充電が不要なので、当然、時計本体裏側に充電用の端子等はありません。歩数計以外の心拍数測定等の機能がないので、当然、時計本体裏側にそうした機能のためのセンサー等もありません。

3機種のいずれもカラーバリエーションが豊富でかなり迷いましたが、もっとも無難なブラックから選ぶことにしました。GBD-100は丸形、GBD-200はG-SHOCKらしい角形でベゼルが樹脂製、GBX-100もG-SHOCKらしい角形でベゼルが金属製、というのが外観上の差異となります。

家電量販店の店頭で実際に着けさせてもらって吟味の上、外観的にGBX-100の方が好みだったこと、さらにGBX-100はサーファー向けG-LIDEシリーズということもあり、タイドグラフ・ムーンデータ・満潮/干潮時間・満潮/干潮の潮位・日の出/日の入時間の表示機能を備えていることもあり、価格差も許容範囲だったので、GBX-100NS-1JFを購入することにしました。

6. GBX-100の良いところ

GBX-100を使っていて、よかったところは以下の通りです。

【GBX-100の良いところ】
(1)水ぶくれ・皮膚炎症の悩みから解放された
スマホの通知を手元で受信・確認できるというスマートウォッチの機能を使える状態を維持しつつ、水ぶくれ・皮膚炎症が治り、水ぶくれ・皮膚炎症の悩みから解放されました。

(2)日本語で表示される。
スマホの通知(電話の着信、メール受信の通知、アプリの通知)が、日本語で表示されます。Fitbit Inspire2だと、表示されはするものの、絵文字が豆腐状態で表示されたり、通知のごくごく先頭部分しか表示されなかったのが、GBX-100だと、豆腐が表示されることはなく、通知メッセージもけっこう長く表示されるので、スマホを開かずGBX-100に表示される通知を読むだけで済ませてしまう、といったことが増えました。

(3)充電不要で、バッテリーが長持ちする
前述の通り、CR2032ボタン電池1個で約2年(Bluetooh持続時間12時間/日、他前提条件あり)持ちます。普通の腕時計であれば5年間~10年間程度持つのと比べれば短い部類になるものの、スマートウォッチだと数日間に1回充電が必要なことを考えれば、バッテリーは十分長持ちと言えます。

(4)画面が見やすい
GBX-100に使われている液晶は、MIP(Memory In Pixel)液晶で、解像度が高いため日本語表示も読みやすく、またバックライトなしで自然光だけでくっきり見えます。もちろんスマートウォッチとは違って常時表示された状態で、イルミネーターも付いており、暗闇等で必要に応じて発光させることも可能です。

(5)日の出/日の入時間の表示機能が便利
GBX-100はサーファー向けG-LIDEシリーズということもあり、タイドグラフ・ムーンデータ・満潮/干潮時間・満潮/干潮の潮位・日の出/日の入時間の表示機能を備えています。使うことは多分ないだろうと思っていたのですが、外出する際の時間の目安として、日の出/日の入時間の表示機能だけはよく使っています。従来はスマホのYahoo天気予報アプリで確認していましたが、G-SHOCKで確認できるのは便利です。地点の選択については、スマホのG-SHOCK MOVEアプリで最寄りの港・海岸を選択し、その地点の日の出/日の入時間を表示させています。

7. GBX-100の残念なところ

GBX-100を使っていて、残念に感じたところは以下の通りです。

【GBX-100の残念なところ】
(1)通知が表示されるまでタイムラグがある。
Fitbit Inspire2だと、電話着信でもアプリの通知でも、スマホ本体に通知が表示されると、あまり間を置かずしてFitbit Inspire2の方にも通知が表示されていましたが、GBX-100だと、スマホ本体に通知が出てからGBX-100に通知が出るまで、若干のタイムラグ(正確には計測していませんが、体感5秒~10秒ほど)があります。なので、リアルタイムで通知を確認したいといった用途には不向きです。今後の改善に期待しつつ、割り切って使う必要があります。

(2)電話着信時の通知に要注意
電話着信で先方に呼び出し音が聞こえている間、GBX-100もずっと音が鳴りっぱなしになってバイブレーターも作動しっぱなしになるわけではなく、電話着信で先方に呼び出し音が鳴り始めた時点で1回通知が表示され、呼び出し音が止んだ(先方が受話器を置いた)時点で1回通知が表示されます。「先方に呼び出し音が聞こえている間、GBX-100が振動しっぱなしになるわけではない」ことに注意する必要があります。CR2032ボタン電池1個ですべてをまかなっている関係で、バッテリー消費とのトレードオフでこういう仕様になっているのだろうと思います。

(3)Bluetoothの到達距離がスマートウォッチと比べて短い
Fitbit Inspire2だと、スマホを置いたままで、他の部屋へ移動したり、ゴミ出しや郵便物受け取りのため、家の外に出ても、スマホの通知が届くなど、Bluetoothの到達距離がかなり長かったのですが、GBX-100では、そこまでの到達距離はなく、他の部屋へ移動したり、ゴミ出しや郵便物受け取りのために家の外に出ると、Bluetoohの接続が切れてしまい、画面左上でBluetoohのマークがゆっくりと点滅を始めます。おそらくCR2032ボタン電池1個ですべてをまなかっている関係で、バッテリー消費とのトレードオフで到達距離が短めになっているのではと思いますが、できればスマートウォッチ並みのBluetooth到達距離を実現して欲しいです。ちなみに、GBX-100が使っているBluetoothのバージョンは不明です。仮に4.xだったとして、5.xにすることで到達距離が伸びるようであれば、伸ばしてほしいです。

(4)バイブレータはちょっと弱いかも
Fitbit Inspire2と比べると、バイブレーターの振動は弱めです。人によっては振動しても気付かないかもしれません。これについても、バッテリー消費とのトレードオフでバイブレーターの振動が弱めなのだろうと思います。GBX-100であれば、スマートウォッチとは違って画面をONにするために腕を持ち上げる必要はなく、画面は常時表示されたままなので、腕時計をまめに見るようにするなど工夫して乗り切ることを考えた方がよさそうです。

8. 最後に

水ぶくれ・皮膚炎症で懲りたので、今後、本体裏側にセンサーや端子類があるAppleWatchをはじめとしたスマートウォッチを使うことはないでしょう。となると、選択肢はG-SHOCK一択になると考えられ、CASIOには今後も時計本体裏側にセンサーや端子類がなくて、かつスマホの通知を受信・確認できるG-SHOCKの開発・製造、さらには新製品投入をお願いしたいです。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
error: Content is protected !!