2012年秋からずっとIIJmioを使っています。
MVNO(格安SIM)はIIJmio以外にもあるものの、メインのモバイル回線にはずっとIIJmioを使っています。その理由を書いてみたいと思います。
(1)10年後も存続できそうな企業か
IT業界は競争が激しく、栄枯盛衰が激しい業界です。モバイル回線は一度契約したら長く使い続けるものであり、10年後も存続できるかどうか微妙な企業とは契約したくない。そんな考えから、インターネット黎明期から存在し、強みがあり、今後も成長を期待できるIIJの回線を使いたいと考えています。10年後も存続できそうな企業かどうかという点では、NTTコミュニケーションズのOCNモバイルONEも選択肢になるものの、自分の使い方にマッチする料金プランがOCNモバイルONEにはないということで、結局IIJmioにしました。(と言いつつ、一時期IIJmioとOCNモバイルONEを併用していたこともありましたが。)
(2)高速通信の使いやすさ
他MVNOの中には、高速通信・低速通信のいずれにおいても通信制限をかけているところがありますが、IIJmioでは高速通信(クーポン適用状態)では通信制限がありません。クーポンさえあれば、1日に10GBだろうと20GBだろうと通信しても、制限をかけられることはないのです。
各種の通信制限を気にしながらデータ通信するのは、使いづらいですし、本来のあるべき姿ではないと思います。
サブ回線として使っているUQ mobileには3日間制限があり、この制限は高速通信・低速通信のいずれにも適用され、以前は閾値が3日間1GBだったため、非常に使いづらく感じていました。データのダウンロード等で一時的に大量の通信をすることはよくある話で、その際にいちいち3日間制限を気にしながら使うのは、ストレス以外のなにものでもありませんでした。ちなみにUQ mobileの3日間制限は、現在では3日間6GBに緩和されており、使っているプランがデータ高速プラン(毎月3GB付与で翌月まで繰り越し可能なので、追加チャージしない限り、高速通信容量は最大6GB)ということもあり、あまり不便を感じなくなりましたが。
(3)回線速度
MVNOでは、平日昼休み等の混雑時間帯に通信速度が著しく低下するという弱点があります。IIJmioもその御多分にもれず通信速度が低下するものの、300~400Kbpsの速度は確保しており、ウェブサイトの閲覧、メールの送受信など、最低限のことは行うことができます。混雑時間帯でも最低限の通信速度は確保できているというのは評価していいと思います。相互接続料が10Mbpsで月額おおよそ90万円ということを考えると、なおさらです。
もちろんこの通信速度のままでいいとは思いません。3大キャリア(ドコモ/au/ソフトバンク)並みに平日の昼休み時間帯でも数Mbpsオーダーの通信速度が出るようになって欲しいと思います。
(4)料金プラン
当初はミニマムスタートプランを使っていましたが、途中からファミリーシェアプランに変更し、複数枚のSIMをスマホ、モバイルルーター等にひとりで使っています。バンドルクーポンを複数枚のSIMで共有できると、バンドルクーポン(残容量)の管理が簡単(デバイス毎に管理する必要がない)になり、とても使いやすいです。
例えば、月に高速通信が月に3GBのSIMを3枚契約し、モバイルルーター、スマホ、タブレットに入れて運用するとします。データ通信量が3デバイスで均衡するとは限らず、例えばスマホ、タブレットのバンドルクーポンは余っているのに、モバイルルーターではバンドルクーポンが枯渇している、といったことが起こり得ます。これを回避するためには、デバイス事に残容量の管理が必要となりますが、そもそもデバイス毎に残容量を気にしながら使うのはストレスでしかありません。
これがファミリーシェアプランになると、バンドルクーポンが10GBと大容量になった上で3枚のSIMでの共有となるので、トータルの残容量だけを気にしながら、各デバイスでは自由に通信してよいことになります。
ちなみにOCNモバイルONEでも10GBのプランを契約し、容量シェアオプションを契約すれば、IIJmioのファミリーシェアプランと同じようにできるものの、2枚目のSIMから容量シェアのための料金がかかり、トータルの月額料金がIIJmioよりも高くなってしまいます。
上述の4つの理由から、IIJmioを使い続けています。ちなみに最近だと、LINEモバイルが昼休み時間帯でも通信速度が比較的速いということで評判らしいですが、いくら速くてもその他の要素を勘案すると、とてもではないが、LINEモバイルと契約する気にはなれません。